部活動の地域移行、新ガイドラインで何が変わった?|一番大きいのは「責任の所在」が明確になったこと

部活動の地域移行、新ガイドラインで何が変わった?
一番大きいのは「責任の所在」が明確になったこと


「部活動の地域移行」。
この言葉を聞くようになって、もう数年が経ちました。

そして今回、新たに国のガイドラインが改めて示されました
正直に言えば、
「また同じ話じゃないの?」
そう感じた人も多いと思います。

でも、今回のガイドラインは、
これまでとは“段階”が違います


これまでの部活動改革は、どこまで来ていたのか

これまでの数年間は、いわば「改革推進期間」でした。

  • モデル事業や実証実験が中心
  • 地域によって温度差が大きい
  • 方向性は分かるが、現場は大きく変わらない

「話は分かる。でも進まない」。
そんな空気が、現場にはずっとありました。


今回のガイドラインで“決定的に”変わったこと

今回のガイドラインで、私が一番大きいと感じた変化は、
指導者が増えたことでも、場所が確保されたことでもありません

「誰が責任を持つのか」が、もう曖昧にできなくなった
ここだと思っています。


今まで一番の問題は何だったのか

これまでは、こんな構造でした。

  • 国は「方向性は示した」
  • 自治体は「学校と相談しながら」
  • 学校は「人も時間も足りない」

全員が間違ったことは言っていない。
でも、誰も最終責任を持っていなかった

結果として、
現場の先生の善意や、
一部の熱心な人の負担だけで回ってきた。
それが現実だったと思います。


新ガイドラインで示された「責任の所在」

今回のガイドラインでは、
部活動改革の責任主体が「市区町村」であることが、はっきりと示されました。

  • 国:方針提示と支援
  • 都道府県:広域調整や後押し
  • 市区町村:改革の責任主体
  • 学校・教員:実施主体ではない

つまり、
「学校が何とかする」「先生が頑張る」構造は、制度上は否定されたということです。


制度は整った。でも、現場はどうなるのか

もちろん、
責任の所在が明らかになったからといって、
すぐに環境が良くなるわけではありません。

指導者不足、移動手段、受け皿クラブの整備。
課題は山ほどあります。

ただ一つ言えるのは、
これからは「進まない理由」が、自治体の姿勢として見える構造になったということです。


子どもを見ていて、いちばん気になること

一番の問題は、
この制度の転換期に、子どもたちがちょうど真ん中にいるという現実です。

制度が整うのを待っている時間は、
子どもにはありません。

地域によって環境差が出ることも、
これからさらに増えるでしょう。


おわりに

今回の部活動改革は、
「すべてが解決した」改革ではありません。

でも、
責任の所在が明確になったという一点において、
これまでとは確実に違う段階に入りました。

これから問われるのは、
制度ではなく、
地域がどう向き合うかなのだと思います。


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