
JBAマンツーマンは「難しくなった」わけではありません
近年、ミニバスや中学バスケの現場で、
「マンツーマンが厳しくなった」
「できることが減った」
そんな声を耳にすることが増えました。
ただ、JBAの資料を読み込むと、
実は逆のことが分かります。
マンツーマンは、
縛るために厳格化されたのではなく、誤解を減らすために言語化された。
それが本質です。
現場で多い「勘違い」ベスト5
① マンツーマン=ヘルプ禁止
これは最も多い誤解です。
JBAは、ヘルプディフェンス・ヘルプローテーションを明確に認めています。
禁止されているのは、
「最初から人を捨ててエリアを守ること」だけです。
② トラップ=ゾーンディフェンス
ボールマンへのトラップは、公式に許容されています。
重要なのはその後。
トラップ後に、誰を守るかが分かるかどうか。
ここが曖昧なまま続くとゾーン。
戻ろうとする意図があればマンツーマンです。
③ 形が崩れたらアウト
マンツーマンは、常にきれいな形である必要はありません。
JBAは、
技術不足・判断ミス・一瞬のズレを、
ゾーンとは判断しないと明言しています。
見ているのは、
「組織的・意図的に続いているか」です。
④ スイッチはすべてNG
スクリーン・ヘルプ・トラップ後のスイッチは認められています。
NGなのは、
オフボールで何も起きていないのに、人を入れ替えること。
これは「人ではなくエリアを守っている」と判断されます。
⑤ コミッショナーは取り締まり役
マンツーマンコミッショナーの役割は、
罰を与えることではありません。
目的は、
・正しい理解の共有
・試合を止めずに改善を促すこと
黄色旗は「注意喚起」。
教育的な意味合いが強い仕組みです。
JBAが一貫して見ている「判断基準」
| 見るポイント | 内容 |
|---|---|
| マッチアップ | 誰を守っているか分かるか |
| 意図 | 人を守ろうとしているか |
| 継続性 | 組織的に続いていないか |
| 修正 | 戻ろうとする動きがあるか |
一瞬の配置ではなく、
守ろうとしている「考え方」を見ています。
マンツーマンを難しくしているのは「思い込み」
ルールが複雑なのではありません。
「こうでなければいけない」という思い込みが、
マンツーマンを苦しいものにしています。
JBAが求めているのは、
完璧な守りではなく、
子どもが考え、修正し、成長するプロセスです。
